安西先生のガッツポーズは、「SLAM DUNK」のなかでも特におどろいた場面の一つです。このシーンは山王工業戦の後半で描かれました。
ふだん感情をあまり表に出さない安西先生が、試合の流れをかえた瞬間、思わずガッツポーズを見せます。
この記事では、ガッツポーズはどのシーンで登場し、どのような理由と背景があるのか。それに、ガッツポーズの一瞬に込められた、指導者としてのよろこびも考察しています。
そして何と言ってもふくよかな体型で親しまれる安西先生は、ガッツポーズの瞬間、体全体がタプタプしたのかも、あわせて解説しています。
ポイント
・安西先生がガッツポーズしたのはどのシーン?
・安西先生がガッツポーズした理由と背景
・映画 山王戦でのガッツポーズの描写は?
・漫画版とはどう違う?
・アニメ版はある?
安西先生がガッツポーズをしたのは、漫画「SLAM DUNK」の中でも特に注目される山王工業戦の後半です。このシーンでは、これまでパスを出さなかった流川楓が赤木剛憲にパスを通し、それが得点につながった瞬間に描かれています。
これまでの流川は、圧倒的な得点力こそあるものの自己中心的なプレーが目立ちました。しかし、この試合ではチームプレーの重要性を学び、自らパスを選択します。
その結果、チームの流れが大きく変わり、逆転劇につながるプレーとなりました。このパスを目の当たりにした瞬間、安西先生が、思わずガッツポーズを見せたのです。
普段は感情を表に出さない安西先生が見せた珍しい反応であるため、ファンの間でも語り継がれる名シーンとなっています。このガッツポーズは、ベンチにいた木暮もおどろいた表情をしています。
安西先生がガッツポーズをした理由は、なんといっても流川楓がパスをえらんだことにあります。これまで自己中心的なプレーが多かった流川ですが、仙道彰に言われた「1on1も選択肢の一つに過ぎない」という言葉を思い出し、プレーの幅に目覚めた瞬間でした。
背景には、安西先生の指導方針があります。安西先生は選手の個性を尊重し、強制的な指導を行わないことで、選手みずからが成長するのを待つスタイルでした。
流川が自発的にパスをえらんだことは、安西先生にとって長い指導の成果が実を結んだ瞬間だったのです。
さらに、このプレーによって相手エース沢北栄治のディフェンスのリズムがくずれ、湘北の攻撃パターンが増えたことも、安西先生のガッツポーズにつながった要因でしょう。
映画「THE FIRST SLAM DUNK」では、山王戦における安西先生のガッツポーズが緊張感あふれる場面の中で描かれています。
映画ならではの映像表現により、安西先生のガッツポーズはより臨場感がプラスされて描かれています。この描写は、流川の成長によって、湘北の士気が高まる瞬間として記憶に残る仕上がりといえるでしょう。
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映画版と漫画版の大きなちがいは、表現方法です。漫画版では、安西先生のガッツポーズは試合の緊迫感が最高潮に達した場面で描かれており、井上先生のアーティスト性が光るシンプルかつ力強いコマ割りが特徴です。
一方、映画版では映像の動きが加わることで、ガッツポーズの瞬間がさらに際立っています。とくに選手たちのプレーや、観客の歓声といった臨場感がプラスされているため、試合の熱量をよりリアルに感じられます。
また、映画版では時間の制約から、漫画に比べて一部のシーンが省略されていますが、それでもガッツポーズの重要性が失われることはなく、むしろ映像ならではのダイナミズムがプラスされています。
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アニメ版では安西先生のガッツポーズは残念ながらありません。アニメでは全国大会が放映されていないためです。安西先生のガッツポーズを見るなら漫画版と映画版のみです。
ポイント
・流川の成長が引き出した
・ガッツポーズが象徴する指導者としての姿勢
・安西先生のガッツポーズは何巻・何話に登場?
・ガッツポーズしたときは体全体がタプタプ
安西先生のガッツポーズは、流川楓の大きな成長があってこそのものでした。これまでの流川は圧倒的な得点力を持つ一方で、チームプレーを軽視していたような印象があります。
しかし、山王戦で彼は「パスを出す」という選択を自らの判断でえらび、試合の流れを変えるプレーを生み出しました。
安西先生は、流川の才能を見抜きつつも、その成長を焦らずに待つ指導を続けていました。その結果、流川がチームの勝利を最優先に考え、個の力だけではなく仲間との連携を重視するようになったのです。
安西先生にとって、指導者として望んでいた成長の瞬間であり、感動が爆発するきっかけになりました。
安西先生のガッツポーズには、指導者としての姿勢が色濃く反映されています。白髪鬼(ホワイトヘアードデビル)と言われた過去とはちがい、選手に厳しい指示をださず、自主性をひき出すスタイルをつらぬいてきました。
さらに、安西先生は勝利だけを目指すのではなく、選手が試合を通じて学び、成長することを重要視しています。ガッツポーズは「選手が自らの可能性を切り開いた瞬間」を称賛する瞬間といえるでしょう。
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安西先生のガッツポーズが登場するのは、259話です。
漫画での登場巻はそれぞれ以下の通りです。
この場面は、山王戦のクライマックスで、試合時間が残り5分を切ったなか、湘北が逆転の可能性を掴み取った重要なプレーに位置付けられています。
安西先生が珍しく感情を爆発させるこの瞬間は、流川の成長が強調されているだけでなく、湘北のチーム全体の士気が高まるターニングポイントとして読者や観客に深く印象付けられています。
安西先生がガッツポーズをした際の特徴的な描写として、彼のふくよかな体型が際立ちます。読者や視聴者から「タプタプ」と親しまれる愛らしい体型が、このシーンをさらに印象深いものにしています。
特に映画版では映像で描かれているため、
これらがCGの技術を用いてよりリアルに感じられます。
このタプタプとした体型は、安西先生の穏やかな性格や親しみやすさを表していますが、ガッツポーズの場面ではそのふくよかさとは対照的に、指導者としての喜びと高揚感が強く伝わってきます。
普段は冷静で表情の変化が少ない彼だからこそ、この珍しい仕草がより強いインパクトを与えているのでしょう。
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まとめ
☑️安西先生がガッツポーズをしたのは山王工業戦の後半
☑️流川楓が赤木剛憲にパスを出したプレーがきっかけ
☑️流川が自己中心的なプレーからチームプレーへ成長した証
☑️相手エース沢北栄治の守備リズムを崩す重要なプレー
☑️通常版では29巻、新装再編版では19巻に収録
☑️ガッツポーズは試合の流れを変える象徴的な瞬間
☑️安西先生の穏やかな性格とのギャップが強調される場面
☑️アニメ版では全国大会が描かれていないため未登場
☑️ガッツポーズは流川の成長を見守る喜びの表現
☑️彩子や控えメンバーも驚いた反応を見せた
☑️ プレイヤーの自主性を尊重する指導方針の成功を象徴する
☑️ タプタプとした体型がガッツポーズのユニークさを強調
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